拙書が長野県佐久長聖中学校の令和5年度国語入試問題に採用されました。光栄です。
手がきの効果を解説しています。
皆さんも絵手紙を始めてみませんか。
元NHKアナウンサー、十文字学園女子大学教授の好本惠さんとの共著『認知症予防におすすめ図書館利用術2 読書・朗読は脳のトレーニング』が出版されました。日外アソシエーツのHPから、好本さんによる朗読の音声ガイドを聴くことができます。
平成30年6月19日川崎市の宮前市民館でシニアの社会参加支援事業「ボードゲームで遊ぼう!脳と身体を活性化しよう」の講師を務めました。
ボードゲームはさまざまな認知機能を使います。仲間と楽しみながら脳を活性化させてみてはいかがでしょうか。
5月30日に平成30年度千葉県公共図書館協会 公共図書館職員研修大会「図書館員のための認知症者対応講座」にて講師を務めました。会場からは「認知症の方かどうかを見分けるポイントは?」などさまざまな質問がありました。
2018年5月14日機械振興会館にてBICライブラリ主催講演会「いま、‘学び'について考える」で発表を行いました。
脳性麻痺者の運動学習を例にあげながら、学ぶことの本質にアプローチするという内容です。
私の他のも2名の発表者(教師、エコノミスト)が、それぞれの視点から学びについて意見を述べました。
異なる立場からの発表でしたが、学び直すことの重要性が浮き彫りになったのではないかと思います。とても興味深い経験でした。
日外アソシエーツより『リアル脳卒中 患者200人の生の声』が出版されました。
200名以上の方のインタビューをもとに書いたものです。医療従事者のみならず、一般の方にも読んでいただきたい一冊です。
平成30年3月17日に江戸川区立葛西図書館にて講演会を開催しました。
講演中、さまざまな質問が寄せられました。これを参考にして、よりお役に立てる活動をしていきたいと思います。
日外アソシエーツより『リハビリのプロがすすめる健康寿命を延ばす1000冊』が出版されました。
いつまでも動けるからだを保つために役立つ216項目の解説と図書の目録です。ご一読いただけたら幸いです。
睡眠と認知症
みなさんはしっかりと睡眠をとれていますか。
「今日も寝不足で…」という人が増えているみたいですね。
2015年に厚生労働省が実施した「国民健康・栄養調査」によると、
平均睡眠時間が6時間未満の人の割合が増加しているそうです。
睡眠不足は様々な体調不良を引き起こしかねません。
最近、この睡眠と認知症との関係が注目されていることをご存知でしょうか?
アルツハイマー病になると脳に多くの老廃物が溜まります。
その代表がアミロイドβ。
これが溜まると脳神経細胞が傷つけられ、
やがて認知症の発症につながると考えられています。
ところがロチェスター大学の研究チームによると、
脳に溜まったアミロイドβは、
睡眠によって除去できる可能性があるというのです。
睡眠でアミロイドβを除去?
どのようなメカニズムなのでしょうか。
睡眠中は脳のグリア細胞の大きさが縮むためスペースが空きます。
そのため脳脊髄液が流れやすくなり、
その流れによってアミロイドβが洗い出されるようです。
アミロイドβの除去は覚醒時にも行うことはできますが、
睡眠中のほうが覚醒時より20%も効率がいいという説もあります。
ではどのくらい睡眠時間をとればいいのでしょうか?
一般的には7時間程度とされていますので、
寝不足の人は心に留めておくといいのではないでしょか。
そうそう、いくら睡眠が大切だからといって、
寝過ぎには注意してください。
かえって健康に良くないとの説もあります。
睡眠と認知症、
今後のさらなる研究が期待されますね。
眠りの達人 水木さん
こんばんは。
昭和探検家のまめだぬきです。
今日の話題は「認知症予防に睡眠が重要!」ということでしたね。
睡眠というと「ナポレオンは3時間しか眠らなかった」という逸話が有名です。
学生時代、
試験前は一夜漬けがあたりまえ。
そんなとき「偉人は長く眠らないんだから私も!」
とわけのわからない言い訳をしていたことを思い出します。
ところが認知症予防のためには、
睡眠時間を削るなんてとんでもないということになりそうです。
眠ることってすごく大切なんですね。
ここで思い出すのが、
2015年11月、93歳で惜しくも逝去された水木しげるさんです。
水木さんは眠ることが大好きでした。
小学校時代、朝寝坊して、
それでも朝ごはんはしっかり食べていくので、
1時間目の授業だった算数は0点ばかりという筋金入り。
今回紹介する『ゲゲゲの老境三昧』の中でも、
「毎日9時間眠り、寝かせておけば12時間でも眠れる」とおっしゃっています。
またインタビューや著書の中で、
手塚治虫さんや石ノ森章太郎さんが早死にしたのは、
若いころ睡眠を削って仕事をしたからだと語っています。
そう、水木さんは眠ることを大切にしていたのですね。
そしてゲゲゲの女房、布枝夫人もよく眠られるようで、
元気で長生きされています。
あー、私も見習わなくっちゃ。
でも12時間は眠りすぎでしょ(笑)。
質の良い睡眠で認知症知らず。
ということで今夜は早く布団にはいりましょう!
おやすみなさい。
6月23日埼玉県立久喜図書館において職員研修会を行いました。
高齢者に多い疾患の特徴とその配慮の仕方、また杖、車椅子の使い方や介助方法などについて解説しました。
2017年6月21日 江戸川区立えがおの家で職員研修講演会を行いました。今回は脳性麻痺者の機能訓練のポイントについて話しました。
○ ふくらはぎを引きしめて転倒予防
転倒予防におすすめの筋力トレーニング。
今回は下腿三頭筋についてのお話です。
下腿三頭筋は、腓腹筋とヒラメ筋の総称で、
主に足首を下に曲げる(足関節底屈)ときに働きます。
つま先立ちをするときに働くふくらはぎの筋肉、
そうイメージするとわかりやすいでしょう。
ではこの下腿三頭筋が衰えるとどのような不都合があるのでしょうか。
この筋肉は足首のまわりを安定させる機能があります。
例えば立った姿勢で重心が前方に移ったとき、
動揺を制御するような働きもあるのです。
よって下腿三頭筋が衰えると、
立ったり、歩いたりする際に疲れを感じやすくなります。
また足首のまわりが弱くなると、
足を振り出す速度が低下して歩幅が小さくなってしまいます。
そのため足先が引っかかりやすくなり、
転倒しやすくなってしまうのです。
また下腿三頭筋が硬かったり、
筋肉量が少なくなってしまうと、
むくみの原因となることもあります。
立った姿勢を続けていると、
どうしても血液が下半身にたまりやすくなってしまいますね。
この下半身にたまった血液を全身に巡らせるためには、
下腿三頭筋がしっかりと働くことによって、
血管をポンプのように押し出してやり、
静脈血を押し上げることが大切なのです。
いかがですか。
下腿三頭筋はとても大切な筋肉である、
ということがおわかりいただけたのではないでしょうか。
ここではとても簡単なトレーニング方法を紹介します。
10~20回行いましょう。
○ バスの中での秘密訓練
こんにちは。
昭和文化探検家のまめだぬきです。
今回は下腿三頭筋トレーニングですか。
それにしてもヒラメ筋だなんてとてもユニーク。
なんでもこの筋肉名、
魚のヒラメに形が似ているところからついたようです。
トレーニング方法は簡単、
要はつま先立ちなので、
今日からでも始められそうですね。
さて、つま先立ちトレーニングで思い出すのは『巨人の星』。
その場面を面白おかしく紹介しているのが、
今回取り上げるこの本、
『『巨人の星』に必要なことはすべて人生から学んだ。あ。逆だ。』です。
著者は堀井憲一郎さん。
週刊誌に「ホリイのずんずん調査」を長期連載していたので、
ごぞんじの方も多いのではないでしょうか。
著者はこの本の中で、
自分自身のつま先立ち訓練の経験について語っています。
『巨人の星』には次のようなエピソードが出てきます。
飛雄馬が巨人の2軍に入団した日、
多摩川グラウンドへの送迎バスに乗ると、
誰も座席に座っていません。
なんと先輩選手たちはつま先立ちになっているではありませんか。
そう、つま先立ちになって足腰を鍛える訓練をしていたのです。
ガーン!!「これがプロか」
この事実を知った飛雄馬は衝撃を受けるのでした。
著者はこれを読んで、
お手軽そうなのでやってみたそうです。
しかし、続かない。
3日続かないというレベルではなく、
3分も続けられなかったという、
情けない思い出がつづられています。
そっかー、
要はつま先立ちなんでしょ、
とナメてちゃイカンわけですね。
継続は力なり。
コツコツ続けよーっと。
○ 転倒が認知症を引き起こす!?
今回は認知症予防のためのバランストレーニング
についてお話しします。
えっ、バランストレーニングで認知症予防?
と思われる方もいらっしゃるでしょう。
でもこれが意外と関係あるのです。
高齢になるとバランス能力は衰えがち。
バランスを崩して転倒し、
大腿骨頚部骨折(足のつけ根の骨折)でもしたら、
しばらくの間自由に動けなくなってしまいます。
この時期に認知機能が衰え、
認知症のような症状が出てしまうこともあるのです。
また転倒などによる頭部の外傷は、
将来のアルツハイマー病発症の危険因子であるという報告1もあります。
いかがでしょうか。
まさにバランス能力侮るなかれといったところでしょう。
ここはしっかりとバランストレーニングを行って、
転ばない体づくりに励みたいところですね。
今回はとても簡単なバランストレーニングを2つほど紹介します。
バレリーナのように華麗なアラベスクを決めましょう!
などとは言いませんのでご安心を。
(でも気分だけはバレリーナのように !(^^)! )
1 Guo Z, Cupples LA, Kurz A, Auerbach SH, Volicer L, et al: Head injury and the risk of AD in the MIRAGE study. Neurology54: 1316-1323, 2000
セミタンデム立位
片足の踵と反対側の足の親指をつけた状態で立ちます。
1分間保持したら、左右の足を交代して行いましょう。
片足立ち
片足を地面から5~10センチ程度浮かせ
た状態で立ちます。
1分間保持したら、左右の足を交対して
行いましょう。
*自信のない方は無理しないようにしてください。
○ 気分はすっかりバレリーナ!
ここからは昭和文化探検家のまめだぬきが担当します。
う~ん、バランス能力向上で認知症予防か…
確かに言われてみればバランス能力って大切ですよね。
先日、コンビニの前で滑って転んでしまい、
お尻を痛打した身からすると、ひとごとではありません。
打ったのが頭だったらと思うとぞっとします。
バレリーナ並みのバランス能力なんて無理だけど、
せめて街中で転ばないくらいの能力は身につけたい、
と思う今日この頃です。
さて、バレリーナの話が出てきたので、
今回は、図書の家編、倉持佳代子協力、
『超展開バレエマンガ 谷ゆき子の世界』という本を紹介します。
1960年代に小学生だった“女子”は覚えている方もいらっしゃると
思いますが、小学館の学年誌「小学〇年生」(今は1,2年生だけのよう
ですが当時は全学年出ていました)には女の子向けのバレエマンガが
長い間連載されていました。
作者は谷ゆき子さん。
タイトルにはたいてい「バレエ星」とか「かあさん星」のように
“星”がついていました。
ストーリーは主人公の少女が非常な苦難に会いながら、
バレリーナとして大成していくというのがお決まりの
パターンだったと思います。
絵がきれいで、今でいうジェットコースターストーリーの
要素も満載で人気がありました。
この本には、「バレエ星」のフルテキストが2号分掲載されています。
そしてこの2号だけでも、
大変な事件が3つも4つも起きているので読み応え十分です。
その他にも谷ゆき子のバレエマンガのすべての歴史や、
主人公のファッションが掲載されており、
当時の様子を垣間見ることができます。
バレリーナ気分でバランストレーニング、
始めてみようかな。
4月28日の朝日新聞の第2千葉面で「「懐かしい」高齢者生き生き」という記事を目にしました。愛知県北名古屋市にある昭和日常博物館を紹介したものです。昭和の懐かしい街並みやグッズを展示している歴史民俗資料館なのですが、ここに来るとお年寄りが生き生きするのだそうです。昔懐かしいものを話題にしたり、思い出を語りあったり、懐かしい本などを読むことで脳が活性化され、認知症をある程度予防することが期待されています。「回想法」のひとつです。前出の博物館の近くには2002年に「回想法センター」が設置され、実践と研究に取り組んでいるとのことです。
家人もNHKの朝のドラマ「ひよっこ」を見ていると、そこで登場する日常生活の道具や、暮らしぶりなどを目にすると幼いころの思い出と重なり合って、なぜだかとても気持ちが良いといいます。これも脳が活性化しているのかもしれません。
拙宅には昭和に関するサブカルチャーの本がたくさんあります。これから高齢期に入っていく方々にとって懐かしいものが掲載されている本です。今後折に触れ、こういったものも紹介していきたいと思います。
2016年11月08日 (火) -2016年11月10日 (木)にパシフィコ横浜で開催される図書館総合展2016のポスターセッションに出展しています。
(図書館総合展2016の公式サイトはこちら)