睡眠と認知症
みなさんはしっかりと睡眠をとれていますか。
「今日も寝不足で…」という人が増えているみたいですね。
2015年に厚生労働省が実施した「国民健康・栄養調査」によると、
平均睡眠時間が6時間未満の人の割合が増加しているそうです。
睡眠不足は様々な体調不良を引き起こしかねません。
最近、この睡眠と認知症との関係が注目されていることをご存知でしょうか?
アルツハイマー病になると脳に多くの老廃物が溜まります。
その代表がアミロイドβ。
これが溜まると脳神経細胞が傷つけられ、
やがて認知症の発症につながると考えられています。
ところがロチェスター大学の研究チームによると、
脳に溜まったアミロイドβは、
睡眠によって除去できる可能性があるというのです。
睡眠でアミロイドβを除去?
どのようなメカニズムなのでしょうか。
睡眠中は脳のグリア細胞の大きさが縮むためスペースが空きます。
そのため脳脊髄液が流れやすくなり、
その流れによってアミロイドβが洗い出されるようです。
アミロイドβの除去は覚醒時にも行うことはできますが、
睡眠中のほうが覚醒時より20%も効率がいいという説もあります。
ではどのくらい睡眠時間をとればいいのでしょうか?
一般的には7時間程度とされていますので、
寝不足の人は心に留めておくといいのではないでしょか。
そうそう、いくら睡眠が大切だからといって、
寝過ぎには注意してください。
かえって健康に良くないとの説もあります。
睡眠と認知症、
今後のさらなる研究が期待されますね。
眠りの達人 水木さん
こんばんは。
昭和探検家のまめだぬきです。
今日の話題は「認知症予防に睡眠が重要!」ということでしたね。
睡眠というと「ナポレオンは3時間しか眠らなかった」という逸話が有名です。
学生時代、
試験前は一夜漬けがあたりまえ。
そんなとき「偉人は長く眠らないんだから私も!」
とわけのわからない言い訳をしていたことを思い出します。
ところが認知症予防のためには、
睡眠時間を削るなんてとんでもないということになりそうです。
眠ることってすごく大切なんですね。
ここで思い出すのが、
2015年11月、93歳で惜しくも逝去された水木しげるさんです。
水木さんは眠ることが大好きでした。
小学校時代、朝寝坊して、
それでも朝ごはんはしっかり食べていくので、
1時間目の授業だった算数は0点ばかりという筋金入り。
今回紹介する『ゲゲゲの老境三昧』の中でも、
「毎日9時間眠り、寝かせておけば12時間でも眠れる」とおっしゃっています。
またインタビューや著書の中で、
手塚治虫さんや石ノ森章太郎さんが早死にしたのは、
若いころ睡眠を削って仕事をしたからだと語っています。
そう、水木さんは眠ることを大切にしていたのですね。
そしてゲゲゲの女房、布枝夫人もよく眠られるようで、
元気で長生きされています。
あー、私も見習わなくっちゃ。
でも12時間は眠りすぎでしょ(笑)。
質の良い睡眠で認知症知らず。
ということで今夜は早く布団にはいりましょう!
おやすみなさい。
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