○ 転倒が認知症を引き起こす!?
今回は認知症予防のためのバランストレーニング
についてお話しします。
えっ、バランストレーニングで認知症予防?
と思われる方もいらっしゃるでしょう。
でもこれが意外と関係あるのです。
高齢になるとバランス能力は衰えがち。
バランスを崩して転倒し、
大腿骨頚部骨折(足のつけ根の骨折)でもしたら、
しばらくの間自由に動けなくなってしまいます。
この時期に認知機能が衰え、
認知症のような症状が出てしまうこともあるのです。
また転倒などによる頭部の外傷は、
将来のアルツハイマー病発症の危険因子であるという報告1もあります。
いかがでしょうか。
まさにバランス能力侮るなかれといったところでしょう。
ここはしっかりとバランストレーニングを行って、
転ばない体づくりに励みたいところですね。
今回はとても簡単なバランストレーニングを2つほど紹介します。
バレリーナのように華麗なアラベスクを決めましょう!
などとは言いませんのでご安心を。
(でも気分だけはバレリーナのように !(^^)! )
1 Guo Z, Cupples LA, Kurz A, Auerbach SH, Volicer L, et al: Head injury and the risk of AD in the MIRAGE study. Neurology54: 1316-1323, 2000
セミタンデム立位
片足の踵と反対側の足の親指をつけた状態で立ちます。
1分間保持したら、左右の足を交代して行いましょう。
片足立ち
片足を地面から5~10センチ程度浮かせ
た状態で立ちます。
1分間保持したら、左右の足を交対して
行いましょう。
*自信のない方は無理しないようにしてください。
○ 気分はすっかりバレリーナ!
ここからは昭和文化探検家のまめだぬきが担当します。
う~ん、バランス能力向上で認知症予防か…
確かに言われてみればバランス能力って大切ですよね。
先日、コンビニの前で滑って転んでしまい、
お尻を痛打した身からすると、ひとごとではありません。
打ったのが頭だったらと思うとぞっとします。
バレリーナ並みのバランス能力なんて無理だけど、
せめて街中で転ばないくらいの能力は身につけたい、
と思う今日この頃です。
さて、バレリーナの話が出てきたので、
今回は、図書の家編、倉持佳代子協力、
『超展開バレエマンガ 谷ゆき子の世界』という本を紹介します。
1960年代に小学生だった“女子”は覚えている方もいらっしゃると
思いますが、小学館の学年誌「小学〇年生」(今は1,2年生だけのよう
ですが当時は全学年出ていました)には女の子向けのバレエマンガが
長い間連載されていました。
作者は谷ゆき子さん。
タイトルにはたいてい「バレエ星」とか「かあさん星」のように
“星”がついていました。
ストーリーは主人公の少女が非常な苦難に会いながら、
バレリーナとして大成していくというのがお決まりの
パターンだったと思います。
絵がきれいで、今でいうジェットコースターストーリーの
要素も満載で人気がありました。
この本には、「バレエ星」のフルテキストが2号分掲載されています。
そしてこの2号だけでも、
大変な事件が3つも4つも起きているので読み応え十分です。
その他にも谷ゆき子のバレエマンガのすべての歴史や、
主人公のファッションが掲載されており、
当時の様子を垣間見ることができます。
バレリーナ気分でバランストレーニング、
始めてみようかな。
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